東野圭吾様作品の感想文の時間がやって参りました
〇カッコウの卵は誰のもの
これは、すごく評価が低い作品なんですね
私も最初の方は面白く感じなくて、なかなか進まなかったのですが、
半分くらい読むと、面白くなってきました
(というか気になることが出て来ました)
そして最初の一瞬だけ犯人かと疑ってしまいましたが、
緋田さん、すごく良い人で、良い父親ですね
東野作品では珍しい(?)"普通に良い人"♪
作品としては、やっぱり雑な部分が多いですね例えば、
『風美の母親の自殺の理由』、
『上条文也の犯行理由(まず自分の父親にすべて打ち明けて話し合ったら良かったのでは?
風美に事実を知らせることを、これ程気にするのに、怪我をさせようとはするっていうのが。。。
私は事実を知らせることよりも、怪我をさせて夢を奪ってしまうことの方が酷いように思います。』
『実行犯にしても、この程度の動機で犯罪を犯すのかな?自分で仕事を見つければ済む話のような。。』等。。
でも、テーマとしては好きです
才能があってもなくても、自分の好きなことをするのが
1番幸せだと、私もずっと思ってきたので
自分の興味のない分野でいくら才能があると言われても、
全く嬉しくないし、むしろ期待されたり、何かを望まれたりするのって、
苦痛でしかないんですよね(だから反抗してしまい、結局うまくいかない)。
《一種の人格無視》と書かれていましたが、大袈裟ですか?
私はそうは思いません
私も似たような経験があるので、その部分が描かれていたのは、
すごく良かったです。
〇新参者
私、"新参者"の読み方を"しんざんしゃ"だと思っていました\(◎o◎)/!
これに気付いたのは、留学中のクラスメイトの緩ーい指摘によってでした笑☆
これは、加賀恭一郎シリーズです
"ちょっと良い話♪"的なほのぼの系で、
第一章『煎餅屋の娘』を読んで、
あっ、犯人じゃなかったんやー!良かった良かった!
こういう終わり方もあるんやなぁと思っていたら、
第九章までずっとお話が続いていて、最後に犯人が分かるというものでした
普通、推理小説では、後に犯人と発覚する容疑者や、
最後の方まで容疑者として残るような人に対する事情聴取の場面しか描かれませんが、
この本では、すぐに容疑が晴れる人に対して行った聞き取りがたくさん描かれています。
そして、もちろんそれらは同時進行で行われていて、
いろんなところで、それぞれが関わっていて、面白かったです
推理小説の裏側を覗き見た感じ。
そして商店街の描かれ方も、ノスタルジックな感じで素敵です。
新しい街にやって来て、その町を知ろうと、楽しもうとしている感じが良いです☆
ただ、事件の動機等がちょっと、ありきたり過ぎたかなー。
もう少し凝っていてもよかった気が。
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