東野圭吾様の感想文いきます
〇悪意
これ、めちゃ面白かったです!
まず、物語が、容疑者の手記と、加賀刑事の記録によって構成されています。
それだけでもすっごく斬新!
そして、容疑者の手記だから、すべて事実に基づいているわけではなく、
もちろん自分の都合の良いように書いているはず。
どれが本当でどれが嘘!?と思うのですが、
全部を信用するわけではなくても、
無意識のうちに、結構信用してしまっているし、
人物の印象などは、この手記によって決まってしまうんですよね
そしてその後に加賀刑事の記録を読んで、
そうやったのかぁ!と納得します。
加賀さんの記録は嘘は書いていないので。
そして、何より斬新なのは、犯人が犯行を認めた後でも、
動機を語ろうとしないこと。なんでなんで??
これも本当に謎でした。
最後まで読んで初めて理解できました。
でも、謎が解けてみると、今まで読んできたすべては・・・???( 一一)
えぇっ、、と、なりますが。。笑☆
こういう種類の小説もあるんやぁ~と思いました。
読む価値アリです。
あとね、
『日高の顔が、スコールを前にした空のように曇った』
という表現が出てきたのですが、
私のシンガポールの経験では、スコールは本当にいきなり降るので、
その前に「スコールが降りそうな雲やな~」なんて
考えたことはなかったです。。笑☆
〇時生(トキオ)
結構人気の作品っぽいので読んでみたのですが、
本が分厚い。。。割に、そんなに内容がなかったような気がします
いつ面白くなるんだろうと読み進めて来たけど、
大して面白くならなかった。。。みたいな??
というか、やはりなんか前置きが長い印象です。
もう少しコンパクトにまとめられてたらよかったな。
しかししかし。。。拓実の行動に、終始イライラしっぱなしでした。。笑☆
トキオが必死で言っても聞かないし、悪いことばっかりするし。
イラッとさせる天才なのでは!?
気持ちも分かるんですけどね。
彼の両親の話は、なんかいいなと思いました。
手紙の内容が、すごくよかったです
そして☆
トキオと聞いて思い浮かぶのは、沢田研二のTOKIOという歌。
私の頭の中では、ずっとこの歌がぐるぐる流れていたんです。。笑☆
そしたら、本当にジュリーがTOKIOを歌っているシーンがありました。
タイトルは、この歌から取っているんですね。
母が小学校三年生の時にジュリーの大ファンだったらしいので、
ザ・タイガースの歌は何曲か知っています
〇あの頃ぼくらはアホでした
東野さんの小学校~小説家に転職する前の会社に入社するまでの
エッセイです。
東野さん。。クールなふりして。。。(?)
めちゃくちゃアホじゃないですかーー
めいっぱいアホなことしてた時代の話です
というか。。大阪の中学校、高校の荒れっぷりって、
こんなに酷いものなの
私だったら、こんな環境。。絶対に生きていけませんですよ
こんな環境で鍛えあげられたからこその東野さんだったんですね。
大学時代の話で、梅田の紀伊国屋前(ビッグマンね!)で待ち合わせをしたり、
京都の三条駅で待ち合わせした話が出てきました
(東野さんは大阪出身で、大阪の大学に通っていたそうなので、
大阪や京都で遊んでいたんですね。)
知っている場所が出てくると、なんか嬉しいね
東野さんもあそこで待ち合わせしてたんやぁー!って親近感が
そして紀伊国屋前での待ち合わせでは、
人が多過ぎて、そして入り口が2つあるので、
なかなか相手を見つけられなかったそうです。
。。。確かにあそこは本当に人が多いので。。。情景が目に浮かびます
そして、定期券に細工をして使用していたという話。。。
大胆過ぎる。。。バレたら犯罪ですよ
でも、そういうことを思いついて実行したりできるからこそ、
推理小説のトリックが思いつくのかも知れないですね